2018-05-24

競う遊び(奪い合う) ー貝押しー

昔の農家は外縁といって、戸を立てない廊下のような板の間が、軒先にむき出しになっていた。

そこを縁側(えんが)と呼んで、子どもたちは遊びの場にした。

そこは床が板なので、貝押しには都合がよい場所で、毎日のように貝押しをして遊んだ。

蛤のカラを向かい合わせ押し寄せて、互いに相手の貝の上に押し上げ、下になった貝をとりあげる遊びである。

貝は、貝ガラの中に砂糖を練りつけた物を入れて駄菓子屋で売っていたが、それをなめたあとの貝ガラを使用した。

貝を多くとった人が勝ち。

『郡山のことばとくらし』

監修 大島建彦
編 福島県郡山市教育委員会文化課
平成2年3月31日発行

岩谷文輔

 

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です