2018-05-12
イナバの祭祀遺跡
イナバというのは、鹿島大神宮の向かいにある、今は児童公園になっているところ。
この場所から、鹿島大神宮ができた奈良時代よりも、もっと昔の土器が出できたことがあるそうな。
覚えていたのは宮の典子おばあちゃん。
おばあちゃんがほんの小さな子供だった頃に、神社の参道を高くするためにこのイナバから土を取る工事をしたんだって。
出てきた土器は、ご飯を食べるために使われたものではなく、神様をお祭するために作られたものだったんだそうだ。
鹿島大神宮ができたのは、今から1200年以上前のことだけど、神社ができるずっと前から、この辺の人達はお山にある大きな白い岩(ペグマタイト岩脈)を、神様が宿る岩だと信じて拝んでいた。
その頃は、白い岩のすぐ近くではなく、少し離れたこのイナバでお祭をして岩を拝んでいたんだろう。
今も毎年この地域の人達は、春には「農作物がたくさんとれますように」と願うお祭をしたり、秋には「お陰様で今年も豊作でした」と感謝をするお祭をしている。
何千年も昔の人達は、イナバから何をお祈りしたのだろう。
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