2023-10-12

「杜人 A Doctor of the Earth」映画上映会のお知らせです

 

 

ー1200年以上も前、ペグマタイト岩脈の元に創建された鹿島大神宮の森ー
その頃の植生はどんなものだったのでしょう。

室町時代の絵馬にはご神前に引き出された御神馬と狩衣姿の神主、その周りには松の木らしい樹木が描かれています。
その絵が鹿島大神宮を写したものか、それとも一般的な絵馬の図柄なのかはわかりません。

文政4年、江戸時代後期の絵馬はとても写実的に描かれています。
祭礼の幕や赤い房紐で飾られた社殿は杉の森で囲まれています。
鳥居の両側の夫婦杉の枝ぶりも今と変わりません。

それから約200年たった令和5年、この森は全く変わっていないように見えます。
年に一度、大祭前に氏子さん達が草を刈るだけで、突発的な災害復旧以外、普段手入れらしい手入れはほとんどされていません。

ただ、専門家の指導の下で行う間伐の必要性は、以前から何度か指摘されていました。

専門家って、誰を頼めばいいのかなあ。
そう思い続けているうちに、縁あって昨年矢野さんを紹介され、自分でもそのワークショップに参加してみて、その人柄と、自然の力を活かす環境再生の方法に惹かれました。

鹿島大神宮でこのワークショップを開催するには、総代さんを始めとする氏子さん達のご理解と、多くの人たちのご協力、そして資金が必要です。

すぐにはできないかもしれませんが、はじめの一歩を踏み出してみようと思います。

この、神々が鎮まる1000年の森が、次の時代にも生命豊かな森でありつづけることを願って。

 

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