2018-05-23

和紙を漉く村

西田町三丁目は、昔から紙を漉く家が多かった。

昔、雪村という画僧が、西田の大田の矢島川の川岸で、和紙を漉いていた。そして、村人にも、和紙の製法を教えたという。

雪村から教えられた製法はずっと伝承され、三丁目地域では近年まで、二十数戸の農家が副業で和紙を漉いていた。

今は、中之内の鴫原家を最後に廃絶し、雪村以来の伝統が消えたという。

舞木町 渡辺英治

『郡山の伝説』
昭和61年3月10日発行
監修 東洋大学教授・文学博士 大島建彦
発行 郡山市教育委員会
編集 郡山市教育委員会社会教育課

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