2018-04-25
西田町の昔話「宮のお殿様」
宮(みや)というのは、鹿島大神宮の宮司さんちのこと。
江戸時代、三春のお殿様が鹿島大神宮に参拝なさる時、いつも宮で休憩された。だから宮には「お殿様のお部屋」があって、玄関も家の者が出入りする玄関のほかに、「四畳の間」というお殿様専用の玄関があったそうだ。庭も柴折り戸という竹の柵で区切ってあって、子供はそこへ入って遊んだりしてはいけなかった。
それから、お祭になってお殿様がいらっしゃると、二の膳付きのお料理をださなくてはならなくて大変だったんだって。それは、このお話をしてくれた宮の典子おばあちゃんのお母さんが、そのまたお母さんから聞いたこと。
その後、昭和の時代になって、お殿様の部屋は神主さんの仕事部屋になったけれど、その頃でも女の人はその部屋に入ってはいけないと言われていた。
平成30年4月25日(水) 西田町丹伊田 渡辺典子談
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