2018-05-21

 御堂箭倉(みどうやぐら)

西田町丹伊田に御堂箭倉と呼ばれる所がある。

その地は、田村頼顕の次男頼政(後に顕成)が、昔、この地へ進攻して来て、黒鹿毛館を築く以前に、豪族が住んでいた館で、その豪族は、威をふるっていたという。この館の土地を古殿と呼んでいる。

この館の頂上に、三春領主が毎年旧六月、大元神社の御みこしを安置して、七日間領民の疫病除けと領地の五穀豊穣を祈願したところで、御みこしを安置した場所は、今でも清浄の地として保存されている。

それ以来、この館を御堂箭倉と呼ぶようになったと伝えられている。

丹伊田町 丹伊田雄恵

『郡山の伝説』
昭和61年3月10日発行
監修 東洋大学教授・文学博士 大島建彦
発行 郡山市教育委員会
編集 郡山市教育委員会社会教育課

タグ: ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です