2018-05-11

藤石の藤と櫟(くぬぎ)

むかし、鬼生田の柳田高地という山奥で大きな石を割って、その渕から藤が出てきた。それは傍らの大きな櫟の木にからまりついた。ある山師がその櫟の木を切ろうと斧を入れたら眼がつぶれてしまった。その櫟の木に刃物を入れる人には必ずわざわいが起きた。それからは木に刃物を入れる人がないという。あるときは、その櫟の木から血が出てきたということである。

郡山市史 民俗資料カード

『郡山の伝説』
昭和61年3月10日発行
監修 東洋大学教授・文学博士 大島建彦
発行 郡山市教育委員会
編集 郡山市教育委員会社会教育課

 

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