2018-05-16
つるこ渕⑵
天正十年頃の話である。
部落に舘主がいて、つるこ姫という娘がいた。
戦いに負け両親達は殺害されてしまった。つるこ姫は一人取り残され、村民の世話になっていたが、八日目の朝、姿が見えなくなった。阿武隈川に入水した。その場所がつるこ渕といわれている。
それと七日渕という所がある。つるこ渕というところは渦巻になっていて、渦を巻いている時「ボュン、ボュン」と音がし、それが村民には「おつるボュン」ときこえ、村民が泳ぎに行くと必ず水死するといわれている。
郡山市史 民俗資料カード
『郡山の伝説』
昭和61年3月10日発行
監修 東洋大学教授・文学博士 大島建彦
発行 郡山市教育委員会
編集 郡山市教育委員会社会教育課
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