2018-05-24

競う遊び(遠くへ届ける) ー凧あげー

主として東風の吹く季節になると、小高い丘の麦畑などで風を利用し、凧あげをして遊んだ。

凧は手作りで、糸、紙、竹を使って工夫して作った。市販のものもあったが、経済的に苦しい農村の子どもたちは買うこともできず、自分で作った。

その凧づくりも遊びの一種であったが、そうしたことが手先の器用さにつながった。

凧はその骨組みにより、四角、六角、奴凧を作った。図柄も自分で描いたが、武者絵、日の出と波などであった。

また、大凧もつくったが、弓の部分に桜の木の皮をむき使用した。すると大きな音がひびき見事であった。

また、小凧でも弓を張り、釣り糸をつけた。この釣り糸のつけ方によって凧があがるかあがらないかがきまった。それに尾の長さも関係した。

小凧の弓には薄くして藤づるをはった。凧があがるにしたがって、その藤づるがうなりをあげた。

男の子は冬になると毎日のように凧揚げをして遊んだ。

今のように電線が多くなかったので、凧を揚げる場所にはことをかかなかった。

 

岩谷文輔

『郡山のことばとくらし』

監修 大島建彦
編 福島県郡山市教育委員会文化課
平成2年3月31日発行

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