2018-10-01

子育て豊年障子絵馬を頒布いたします

平成30年秋 鹿島大神宮では子育豊年障子絵馬(こそだてほうねんしょうじえま)を奉製いたしました。秋季例大祭より頒布しております

障子絵馬

障子絵馬とは、この地方だけに伝わる、障子に版画で刷られた珍しい絵馬です。養蚕が盛んだった頃に、蚕が無事に育って立派な繭となるよう願いを込めて飾られました。
氏子さんは、その年の養蚕が始まるときに、鹿島大神宮の境内にある蚕養(こがい)神社から障子絵馬を受けていきます。そして養蚕が無事に終わると、マユ団子を作って蚕養神社にお供えし、絵馬をお返ししたそうです。
養蚕とともに絶えてしまった風習ですが、鹿島大神宮にはまだ数十体の障子絵馬が残されています。

この障子絵馬という信仰の形を残していきたい、という思いから新しい障子絵馬は作られました。

子育て木馬

「子育て」としたのは、これもまた鹿島大神宮に伝わる風習にちなんでいます。50年ほど前まで、本殿右側のペグマタイトの下に子育て木馬(三春駒)を納める場所があり、そこにはずいぶん古い時代の貴重な木馬も納められていました。

〔橋本廣司氏所有 三春駒〕

野村たかあきさん

新しい障子絵馬の版画を彫っていただいたのは、版画家で絵本作家でもある野村たかあきさんです。野村さんは「鬼の版画家」とも呼ばれ、愉快で親しみやすい鬼の版画でも知られています。

鹿島大神宮の御祭神である武甕槌(タケミカヅチ)の神様に子育て木馬を配した絵柄をお願いしたところ、このような楽しい障子絵馬になりました。

初回頒布として100体刷っていただきましたのでお知らせいたします。

鹿島大神宮 子育豊年障子絵馬  初穂料 2000円

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