2020-05-25

悪病火災盗難消除璽

疫病消除の御神符に押したこの版木は、明治時代かもしくは江戸時代のものではないかと思っています。
なぜそう思うかというと、この版の裏側には「山津見神社御守護」の版が彫ってあるからです。

  

この山津見神社というのは、船引町芦沢の鞍掛山にある山津見神社のことです。
神社創建は明治時代で、当時の鹿嶋大神宮の宮司がご神体を背負って鞍掛山に登ったと伝えられています。

版木の「悪病…」の字がかなりすり減って輪郭がぼやけているのに対し、「山津見…」はくっきりしているので、もともと使っていた版木の裏側を利用して、新しく勧請した神社の版を作ったのではないかと思ったのです。

もしくはただ単に、「悪病…」の方が多く使用されたというだけかもしれませんけれど。

100年以上も人々の真摯な祈りを込めて押されてきたこの版の言霊が、この度の禍いからも皆さんを守護してくださることを心から願っています。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です