2020-03-13

万才光内の稲荷神社で初午祭がありました

令和2年3月7日(土)午後3時より、郡山市西田町丹伊田字万才光内にある稲荷神社で春祭が春祭が斎行されました。


大荒れだった昨日と違い、大きく板戸を開け放っておいてもおだやかな早春の午後です。
今年の豊作をお祈りした後、今年は流行病が早く祓い清められるようあわせて祈願しました。


拝殿の真ん中に切ってある囲炉裏にはお鍋がかけてあります。
先ほどの祭礼中も、小さな音でコトコトグツグツいっていたのは、このお鍋でした。

何が入っているのでしょう。ふたをあけてみます。
おいしそうな具だくさんのおつゆ、豚汁です。

冬越しの白菜と葱をどっさりいれて、またふたをします。
まつことしばし


「いなっしゃまのおつゆは、どうしてこんなにうまいんだろうなあ」
「これがあるから、1年がんばれる。こんな風に、みんなで語り合って酒をのむ機会があるから」


今年の稲作ももうすぐはじまります。

昔の話もでてきます。
「今の時期、たねもみをひたすばい。その前に池払いをすると、どじょうがいっぺえとれる。昔はそれをいなっしゃまのおつゆにいれたもんだ」
「そういえば昔はもみがらでご飯を炊いてたな」

「えっ、かまどにもみがらを入れたの?」
「いや、そうじゃねくて、ぬか釡っていうのがあったんだ」
「そうそう、それにいっぺえもみがらを入れて炊くと、ちょうどいい塩梅に炊けたな」
「うちは蒸し釡だったな」

「がっこにはフキをとってったな」
「学校に持って行ってどうするの?食べるの?」
「それで図書館の本買ったりしたな」

「はせがけの下に落ちてる落ち穂も集めて持ってったっけな

「イナゴも採ったな」
「おばちゃんに聞いたことある。給食作ってたから。ヘビ入れて持ってきた子がいたんだって」
「水にひたして持ってったりしたな。目方が重くなるから」

「他に学校に持ってったもの、ある?」
「ああ…粗朶を集めてまるってったな」
「粗朶(そだ)?」
「杉っ葉とか、枯れ枝を集めて持ってくんだ」

「それも学用品を買うため?」
「いいや、ストーブの焚き付けに使ったんだ」
「えっ、子ども達がもってったの?」

「そうだ。昔は石炭ストーブだから、焚き付け当番というのがあって、自分で持ってった焚き付けで石炭に火をつけたんだ。粗朶がちっとしかないと、うまく火がつかなかったりしたな」
「どこの山もさっぱとして、きれいなもんだった」

昔の話って、どうしてこんなに面白いんでしょう

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